症例11

#直接覆髄治療 #MTAセメント #神経 #保存

症例11 | 虫歯治療で神経が露出したら?MTA直接覆髄で神経を残した症例|豊中市の歯医者が解説

難易度

★★☆☆☆(初級)
むし歯が深く、神経まで到達していました。
神経を残す特殊な治療を患者様がご希望されたので、その経過を紹介します。
直接覆髄(MTAセメント使用) 55,000円(税込)
  • 主訴:右下がしみる
  • 年齢:27歳 女性

初診時の状態

患者様のお悩み
右下の歯がしみる症状があり、むし歯ではないかと心配になり来院されました。

診断と治療方針
右下の奥歯には神経の近くまで進行した大きなむし歯を認めました。通常であれば神経を取る治療が必要となる可能性が高い状態でしたが、患者様は「できる限り神経を残したい」と希望されました。十分に成功率やリスクをご説明したうえで、ラバーダム防湿下にMTAセメントを用いた直接覆髄治療を行いました。今回は、その治療経過をご紹介します。

Step.1
臼歯部にむし歯を認めます。染色液を用いて少しずつ削っていきます
カリエス除去
むし歯検知液を使用し、感染した部分だけを慎重に除去していきます。ピンク色に染まった部分が感染したむし歯であり、健康な歯質をできるだけ残すよう注意しながら治療を進めました。
Step.1
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Step.2
バーダム防湿下でMTAセメントによる神経保存治療を行います
MTAセメント
まずラバーダム防湿を行い、唾液中の細菌が治療部位へ侵入しない環境を整えます。神経からの出血を確認し、炎症が強くないことを確認したうえで、MTAセメントを用いて神経を保護しました。その後は仮封を行い、症状がないことを確認してから最終的な詰め物・被せ物で修復しました。
Step.1
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MTAセメントによる神経保存治療について歯科医師が解説

  • MTAセメントとはどんな材料?

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  • 神経が露出しても残せるケースとは?

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  • 神経を残すメリット・デメリット

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  • MTA治療後に気を付けたいこと

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院長のあとがき

MTAセメントによる直接覆髄治療は、神経を残せる可能性がある非常に有効な治療法です。ただし、すべての症例で成功するわけではなく、むし歯の大きさや歯髄の炎症の程度、患者様の年齢などによって適応は異なります。当院では「神経を残せる可能性があるか」を慎重に診断したうえで治療をご提案しています。今回は条件が良く、長期的にも良好な経過が得られている症例でした。

私は「神経を取ること」よりも、「本当に神経を取る必要があるのか」を最後まで考えることを大切にしています。ただし、無理に神経を残すことが患者様のためになるとは限りません。そのため、一人ひとりの歯の状態を見極めたうえで、最適な治療法をご提案しています。

ケース概要

料金
55,000円(税込)

治療回数・期間
  • 1回
使用材料・技工所
  • MTAセメント
所要時間 直接覆髄治療(60分)
患者年齢・性別
27歳・女性
麻酔 なし
リスク
  • 疼痛、歯根吸収、歯肉退縮、後戻り
  • 知覚過敏
  • 二次カリエスなどが生じる可能性があります。
  • メンテナンスの必要性があります。
  • 直接覆髄治療は適応症を慎重に選ぶ必要があり、すべての症例で成功する治療ではありません。いかなる場合でも費用の返金はできかねます。
注釈
当ページに掲載している症例写真は、患者様ご本人の同意をいただいた上で掲載しております。 治療結果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。 治療方法や期間、費用、リスクについては、患者様お一人おひとりのお口の状態によって異なります。 当院では、事前に十分な説明を行い、ご納得いただいた上で治療を進めております。
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同じようなお悩みをお持ちの方へ

無理に治療をすすめることはありません。
根管治療について当院ホームページにて詳しく解説しております。
まずは今のお悩みをお気軽にご相談ください。

参考文献

✓日本歯科保存学会「歯髄保存療法ガイドライン」
✓European Society of Endodontology(ESE)Position Statement on Vital Pulp Therapy
✓American Association of Endodontists(AAE)Clinical Considerations for Vital Pulp Therapy
✓Hilton TJ. Keys to Clinical Success with Pulp Capping
✓Aguilar P, Linsuwanont P. Vital pulp therapy in permanent teeth with cariously exposed pulp: A systematic review

執筆・監修

久保 亮太郎(くぼ りょうたろう) 歯科医師 歯医者さん豊中くぼ歯科 院長
岡山大学歯学部 卒業
大阪府豊中市・岡町にて、一般歯科からセラミック治療、インプラント治療、矯正治療まで幅広い歯科診療を行っています。

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