症例17

#インプラント #臼歯部 #歯根破折

症例17 | 歯根破折で抜歯した歯はどうする?奥歯のインプラント症例|豊中市の歯医者が解説

難易度

★★★☆☆(中難易度)
インプラント 495,000円(税込) 

計495,000円(税込)
  • 主訴:全体的にボロボロで治したい
  • 年齢:53歳 男性
  • 希望:転勤になる可能性がある。入れ歯は避けたい

初診時の状態

左下の奥歯は歯根破折により保存が困難な状態でした。
全顎的に歯周病も進行していたため、まずは抜歯と歯周基本治療を行う必要があることをご説明しました。
その後の欠損補綴について患者様と相談し、インプラント治療を選択しました。良好な経過が得られたため、今回症例としてご紹介します。

Step.1
歯周基本治療を行う
スケーリング、SRP、抜歯、TBI
基本的にどんな場合の治療でも、歯周基本治療というものを行います。
具体的には、歯科衛生士によるブラッシング指導と歯石取り(浅層と深層)、プラークコントロールの確立が絶対に必要です。その上で保存不可能な歯を抜歯するところが歯周基本治療となるのですが、実はこの過程がとても重要です。どの症例でも同じなので、解説では飛ばしています。
今回は歯周基本治療前後で大きな改善がみられたため、Step1としてご紹介します。
Step.1
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Step.2
歯周基本治療後に治療方法を相談
治療選択
歯周基本治療により口腔内環境が改善したため、欠損部の治療へ進むことになりました。
患者様と十分に相談したうえで、インプラント治療を選択しました。

Step.1
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Step.3
インプラント治療完了後の口腔内写真
モノシリックジルコニア(multilayer) シェード(B1)
非常に自然な仕上がりとなり、機能面・審美面ともに良好な結果が得られました。
Step.1
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Step.4
レントゲン写真からの評価
1回法 straumann BLT 12mm×4.1mm
ヒーリングアバットメント
スクリューリテイン
上部構造 フルジルコニア
インプラントは適切な位置に埋入され、良好な初期固定と安定した経過が得られています。
患者様もしっかり噛めるようになり、入れ歯を回避できたことに大変満足されていました。
治療の終盤には転勤となり通院が難しくなりましたが、スケジュールを調整しながら無事に治療を完了することができました。
Step.1
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歯根破折で抜歯した歯の治療について歯科医師が解説

  • 歯根破折とはどんな状態?

    歯根破折とは、歯の根が割れてしまった状態をいいます。特に神経の治療をした歯や、大きな被せ物が入っている歯で起こりやすく、一度歯根が割れてしまうと保存が難しいケースがほとんどです。歯ぐきが腫れる、噛むと痛い、膿が出るなどの症状が現れることがありますが、自覚症状が少ないまま進行することもあります。レントゲンやCTを用いて診断し、保存が困難と判断した場合は抜歯をご提案します。
  • 歯を抜いた後の治療法にはどんな選択肢がある?

    歯を抜いた後の治療には、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つが主な選択肢です。それぞれにメリット・デメリットがあり、年齢や歯周病の状態、残っている歯の状態、ライフスタイルなどを総合的に考えて選択することが大切です。今回の症例では、周囲の健康な歯を削りたくないことや、入れ歯は避けたいというご希望があったため、十分にご相談したうえでインプラント治療を選択しました。
  • インプラントを選ぶメリット・デメリット

    インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療です。健康な歯を削る必要がなく、自分の歯に近い感覚でしっかり噛めることが大きなメリットです。また、固定式のため違和感が少なく、見た目も自然に仕上げることができます。一方で、外科処置が必要になることや、歯周病が十分にコントロールされていない場合には治療が難しいケースもあります。そのため、当院ではまずお口全体の環境を整えてからインプラント治療へ進むことを大切にしています。
  • インプラントを長持ちさせるためのポイント

    インプラントは人工物なので虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎という歯周病に似た病気になることがあります。毎日の丁寧な歯磨きに加え、歯科医院での定期的なメンテナンスを継続することで、長期間安定した状態を維持しやすくなります。また、今回の症例のように歯周病があった方ほど、治療後のメンテナンスが重要です。治療して終わりではなく、その後も良い状態を維持することが、インプラントを長持ちさせる秘訣です。
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症例のポイント

臼歯部インプラントの比較的簡単なケースの症例です。
下顎臼歯部の中間欠損という一番簡単なケースです。
しかし、こういうケースにこそこだわりは細部にわたるといい、隠されたこだわりがあります。
具体的には、プラットフォームスイッチングというインプラントの骨吸収を抑えるような設計になっています。こういう簡単なケースこそ、長期的予後を意識して一生持つインプラントを入れられるよう研鑽を積んでいきます。

ケース概要

料金
インプラント 495,000円(税込)


治療回数・期間
  • 6回
  • 治療期間 4か月
使用材料・技工所
  • フルジルコニア(multilayer)
  • ワールドラボ大阪
  • ストローマン Bone Level Taperd 3.3mm×12.0mm
  • ガイドシステム ストローマン
所要時間
1回目 術前説明 60分
2回目 インプラント ope 120分
3回目 消毒 10分
4回目 抜糸 10分
5回目 上部構造印象 60分
6回目 上部構造セット(最終補綴) 60分

計6回 320分
患者年齢・性別
53歳・男性
麻酔 2回目のみ
リスク
  • インプラント周囲炎の可能性
  • メンテナンスの必要性
  • 審美障害
  • 臨在歯の知覚過敏
  • オペの際の痛み、腫脹
注釈
当ページに掲載している症例写真は、患者様ご本人の同意をいただいた上で掲載しております。 治療結果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。 治療方法や期間、費用、リスクについては、患者様お一人おひとりのお口の状態によって異なります。 当院では、事前に十分な説明を行い、ご納得いただいた上で治療を進めております。
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同じようなお悩みをお持ちの方へ

無理に治療をすすめることはありません。
インプラント治療について当院ホームページにて詳しく解説しております。
まずは今のお悩みをお気軽にご相談ください。

参考文献

✓日本口腔インプラント学会「口腔インプラント治療指針」
✓日本歯周病学会「歯周病診療ガイドライン」
✓ITI Treatment Guide
✓European Association for Osseointegration(EAO)Clinical Practice Guidelines
✓Jung RE, Zembic A, Pjetursson BE, Zwahlen M, Thoma DS. Systematic review of the survival and complication rates of implant-supported restorations

執筆・監修

久保 亮太郎(くぼ りょうたろう) 歯科医師 歯医者さん豊中くぼ歯科 院長
岡山大学歯学部 卒業
大阪府豊中市・岡町にて、一般歯科からセラミック治療、インプラント治療、矯正治療まで幅広い歯科診療を行っています。

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